ワインショップポドカープ 大阪市農人橋にあるナチュラルワイン、日本ワインを主に扱っているショップです
 


Maurer Oszkar / NV(19-21) Babba マウアーオスカル/バッバ オレンジ

wr,etc ヴェルシュリースリング他 ヴェルシュリースリング、バカトール、メザッシュファヒール、フルミント、タムジャニカ。様々なVTの品種を加えつつ再発酵。バタースコッチ官能的

ヴェルシュリースリング(2019) 、Bakator バカトール( 2020 )、メザッシュファヒール、フルミント、タムジャニカ( 2021 )2019年、ヴェルシュリースリングのキュベをまず発酵。翌年の 2020 年バカトールを加え再発酵、 2021 年にはメザッシュファヒール、フルミント、タムジャニカを加えてさらに発酵。 3 回の発酵を重ねたキュベがBabba 。熟成は 500L の古いオーク樽を用います。 Babba はシュメールの女神で豊穣をつかさどります。先祖は子供の誕生と健康を願い、女神の加護を求め祈りを捧げてきました。その伝統をワインに反映させたのです。花粉、セミドライのあんず、ヒツジの脂、タンジェリンオレンジ、もみの木、夏の草、ポプリ、乳香、香りが次から次に表れます。ココナッツウオーターのように喉の渇きを潤し、メープルシロップ調の甘さが、耽溺を私たちにもたらします。バタースコッチのニュアンスが官能的。崇高でありつつエロティックなオレンジワインです。

マウア・オスカル

セルビア ヴォイヴォディナ自治州 スヴォティッア

ハンガリー国境にほど近いセルビア最北の街スヴォティッア( Subotica )で 4 代続く伝統あるワイナリー。地品種の古木を数多く有しており、中でも 1880 年に植樹されたKadarkaの古木は大変に貴重なもので、Jancis RobinsonのWine Grapes にはそのことについての記述をみることができます。伝統あるワイナリーを引き継いだ現当主Oszkar はナチュラルワインへの転向をゆるやかに進め、 2018 年ヴィンテージ以降は、多くのワインで亜硫酸ゼロ、極少量添加でのワイ ンづくりを実現しています。( 2020 よりすべてのワインで亜硫酸無添加)

ワイナリーはセルビア北部のヴォイヴォディナVojvodina )のスヴォティッア Subotica )に 6 ヘクタール、セルビアの宝石とも呼ばれるフルシュカゴーラ山の麓スレム( Srem )に 10 ヘクタールの畑を所有しています。それぞれ人馬での有機栽培であり、良質なブドウを生産しています。両栽培地ともにカルパチア平原にあり、ベースは砂地と石灰がわずかに混ざる土壌ですが、スボティッアは砂質が深く 2m に達する場所もあります。プレフィロキセラのKadarka はそうした土壌に植えられています。スレムではドナウ川沿いに畑が広がっていて、リースリングは川岸 50m 付近に植えられています。火山岩混ざりの土壌。気候は温暖な半地中海性気候、歴史的にも銘醸と知られた土地です。

化学薬品の無い時代ワインはどのように作られていたのか、この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか 。思索を続ける Oszkarは古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、旅に出ます。様々な産地をめぐり、生産者同士でお互いのワインについての議論を深め、決まって最後は兄のような存在であるZsoltのいる Strekov1075 を訪れます。Raw Wineの創始者として知られる Isabel Legeron は、Mauer Oszkar の大ファンであり、 Colletive Wine series という名で世界に彼のワインを紹介しました。彼女は彼を繊細な感性を持つ、謙虚で柔軟性のある好人物と評し、彼とのプロジェクトを大いに楽しんだそうです。ニューヨーク、ロンドン、デンマーク、タイetc 世界のガストロミの中心地ですでに高い評価を受けるワインとなっていますが、 Mauer Oszkar の進化はまだ始まったばかりです。
価格 : 7,480円(税込)
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