wr,etc ヴェルシュリースリング他 フルミント、メザッシュファヒール、シェレミゾルド、ヴェルシュリースリング。3回の発酵を重ねたキュヴェ。香りと旨み甘酸っぱさが凝縮
<輸入元様資料より> ワインについて
Babba NV ババ
750ml 白(オレンジ)
フルミント(2020),Mézes Fehérメザッシュ・ファ ヒール(2021),Szerémi Zöldシェレミ・ゾルド (2021)、ヴェルシュリースリング(2022)。 フルミントのキュベをまず発酵。翌年の2021 年メザッシュファヒール及びシェレミ・ゾルド を加え再発酵、2022年にはレイトハーベスト のヴェルシュリースリングを加えてさらに発酵。 3回の発酵を重ねたキュベがBabba。熟成は 500ℓの古いオーク樽を用います。Babbaは シュメールの女神で豊穣をつかさどります。 先祖は子供の誕生と健康を願い、女神の加 護を求め祈りを捧げてきました。その伝統を ワインに反映させたのです。 豊穣の女神の名にふさわしい、香りとうまみ、 甘酸っぱさが凝縮した芳醇な液体。余韻の 心地よい苦みが印象的です。エメラルドの 色彩美をイメージさせるフランキンセンスの 世界、完熟した黄色い梅やあんず、オレンジ、 かりん。そして、おしろいばな、白檀、伽羅、 砂っぽいニュアンスのミネラリティ、クリーミー な風味。移りゆく薫りのグラデーションの可憐 さに心奪われることでしょう。
<輸入元様資料より> 生産者について
Maurer Oszkár マウアー・オスカル
セルビア ヴォイヴォディナ自治州 スヴォティッア
ハンガリー国境にほど近いセルビア最北の街スヴォティッア( Subotica )で 4 代続く伝統あるワイナリー。地品種の古木を数多く有しており、中でも 1880 年に植樹されたKadarkaの古木は大変に貴重なもので、Jancis RobinsonのWine Grapes にはそのことについての記述をみることができます。伝統あるワイナリーを引き継いだ現当主Oszkar はナチュラルワインへの転向をゆるやかに進め、 2018 年ヴィンテージ以降は、多くのワインで亜硫酸ゼロ、極少量添加でのワイ ンづくりを実現しています。( 2020 よりすべてのワインで亜硫酸無添加)
ワイナリーはセルビア北部のヴォイヴォディナVojvodina )のスヴォティッア Subotica )に 6 ヘクタール、セルビアの宝石とも呼ばれるフルシュカゴーラ山の麓スレム( Srem )に 10 ヘクタールの畑を所有しています。それぞれ人馬での有機栽培であり、良質なブドウを生産しています。両栽培地ともにカルパチア平原にあり、ベースは砂地と石灰がわずかに混ざる土壌ですが、スボティッアは砂質が深く 2m に達する場所もあります。プレフィロキセラのKadarka はそうした土壌に植えられています。スレムではドナウ川沿いに畑が広がっていて、リースリングは川岸 50m 付近に植えられています。火山岩混ざりの土壌。気候は温暖な半地中海性気候、歴史的にも銘醸と知られた土地です。
化学薬品の無い時代ワインはどのように作られていたのか、この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか 。思索を続ける Oszkarは古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、旅に出ます。様々な産地をめぐり、生産者同士でお互いのワインについての議論を深め、決まって最後は兄のような存在であるZsoltのいる Strekov1075 を訪れます。Raw Wineの創始者として知られる Isabel Legeron は、Mauer Oszkar の大ファンであり、 Colletive Wine series という名で世界に彼のワインを紹介しました。彼女は彼を繊細な感性を持つ、謙虚で柔軟性のある好人物と評し、彼とのプロジェクトを大いに楽しんだそうです。ニューヨーク、ロンドン、デンマーク、タイetc 世界のガストロミの中心地ですでに高い評価を受けるワインとなっていますが、 Mauer Oszkar の進化はまだ始まったばかりです。