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Chartogne Taillet / NV(15) Hors Serie シャルトーニュ タイユ/オール セリ 泡(白)

pn,ch,pm ピノノワール、シャルドネ、ピノムニエ リンゴの蜜のふくよかさと爽やかさを思わせるエレガントな香り。砂を多く含むメンフィならではの華やかさがあります。

<輸入元様資料より ワインについて>
「かねてからアヴィーズのワインに夢中だった。友人でありワイン造りを教わったアンセルム・セロスの元に赴き議論を交わしていく中で、自分自身もアヴィーズのワインを造ることを決断した。多くの友人がいるアヴィーズへの訪問はいつも楽しく、そこで働くと自分が初めてワイン造りをしたことを思い出す。メルフィと比べてアヴィーズは全く異なる場所で、自分の経験値を高めることができると考えている。」 By アレクサンドル・シャルトーニュ

1927年、1986年植樹という古樹が植わる複数区画のブドウをブレンド。砂糖漬けのレモンピール、マジパン、ペストリーなどの香りがグラスから漂う。フルボディで幾重にも重なる複雑な香りは非常に凝縮感がある。クリーミーな質感が心地よく、核となっている果実味と酸のバランスが素晴らしい。
■ 産地:Champagne 
■ 畑:90% Avize, 10% Merfy
■ 品種:シャルドネ100% 
■ 熟成:48ヶ月以上 
■ ドサージュ:2g/L


<生産者について>
生産者アレクサンドル・シャルトーニュ

果てしない熱意を持った1983年生まれの30歳。大学の卒業研修でジャック・セロスのアンセルムに師事。多大な影響を受け、2006年に両親が営むシャルトーニュ・タイエに戻った。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草をコントロールし畑に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。さらに先人の経験と記録にもヒントを求めた。ヴィンテージの出来やブドウの取引について18世紀の初めから代々絶えることなく綴られていたシャルトーニュ・タイエの家長の日記から優れた畑を割り出し、古い文献から昔のメルフィではブドウの樹1本につき4房までしか実をつけさせなかったことを知り、通常の半分以下に収量を抑え、自根で密植されていた当時のスタイルの畑も復活させた。他にも日当たりを良くしてブドウの熟度と糖度を上げるため、他の生産者の畑より長くブドウの枝を切り、ベースワインの発酵には畑の土壌によってステンレスタンク、タマゴ型のコンクリートタンク、バリックを使い分けるなど様々な工夫を凝らしている。細かな違いがひとつひとつ積み重ねられた彼のワインは、先代の頃に増してミネラル感豊かで土地のエネルギーに溢れている。

かつてのグランクリュ、メルフィとは

1683年にブドウ栽培家として創業、1960年代にシャンパーニュ造りを開始したシャルトーニュ・タイエは家族経営のレコルタン・マニピュランである。樹齢の高い区画を尊重し、収量を制限。収穫時には厳密な選果を行い区画ごとに醸造を行うなどテロワールを尊重したワイン造りにより、質の高いシャンパーニュを生みだしてきた。シャルトーニュ・タイエが位置するのはランスの北西に位置するメルフィという小さな村である。今でこそ知名度は低いが、18世紀にはヴェルズネイやアイなど現在のグランクリュの村と同等の最高ランクの価格でブドウが取引されていたという歴史を持つクオリティの土地である。砂質をベースとした土壌のおかげでフィロキセラからの被害もそれほど大きくなかったが、ランスの街やモンターニュ・ド・ランスの村々を一望できる高台にあることから20世紀の2回の世界大戦では戦略的要地となり、ブドウ畑は徹底的に破壊された。1950年代にようやく畑が再建され始めたが、その頃にはかつての栄光とワイン造りがすっかり失われてしまったという歴史を持つ。この地の利点は『土壌の多様性』。グランクリュの村の土壌がほぼ粘土とチョークで構成されているのに対し、メルフィは砂質を主体に海抜によって砂岩、粘土、石灰と様々なタイプの土壌が混ざり合い、チョークの下層土を厚く覆っている。クオリティに関する歴史的根拠が確かで、同じ村でもブルゴーニュのように区画ごとのテロワールがこれほど多様な土地は滅多にない。

テロワールへのこだわりと細やかな土壌分析

独自の土壌の多様性を詳細に把握するためにDRCやジャック・セロスと同じ世界的権威を持つ土壌学者クロード・ブルギニョンに土壌分析を依頼。乱暴にいえばどの畑にどの品種を植えても育つため土壌と品種の適合性まで考えない栽培家が多いシャンパーニュで、土壌の組成と品種との相性を知り、テロワールの表現という新たな世界を創り出している。テロワールの表現はリューディ・シリーズのリリースによって究極の域に達した。希少極まりない接ぎ木なしのムニエで造られた、Les Barresがそのひとつである。シャンパーニュでは他にボランジェなどごく限られた生産者のみが保有する接ぎ木なしの畑であり、偉大なヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズから造られている。ボランジェでは専門の栽培家が4人がかりだが、アレクサンドルはひとりで同じ作業を行うことからも、彼のただならぬ熱意と狂気とも表現された強い意思が感じられる。独特の赤い土壌由来のミネラル感を備えた、ピノ・ノワールに最適なLes Orizeauxや、シャルドネに最適なLes Heurtebiseとの比較はこの上なく興味深い。

国内外の専門誌で得る高い注目度と評価

世界唯一のシャンパン専門評価誌において、スタンダート・キュヴェでさえNVシャンパーニュ部門で有名メゾンに並んでTOP10にランクイン。またトップ・キュヴェのフィアクルは名だたるメゾンのプレステージ・キュヴェを越える評価を得ており、ロゼ部門では1位に選ばれていることで、シャルトーニュ・タイエが現在のシャンパンを代表する生産者に昇り詰めていることが証明された。また、国内ではWinart65号『次世代を担う!期待の造り手10人』特集において、モノパーセル・モノセパージュを代表する生産者として大きく掲載された。その他国内外での専門誌での特集や掲載は次々と行われており、その注目度の高さと称賛は、数あるレコルタンの中でも群を抜いている。今シャンパーニュを語る上で、決して欠かすことができないのがシャルトーニュ・タイエである。


価格 : 23,980円(税込)
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