ワインショップポドカープ 大阪市農人橋にあるナチュラルワイン、日本ワインを主に扱っているショップです
 

Sato Wines / Sato Pinot Noir Northburn 2019 サトウワインズ/サトウピノノワールノースバーン 赤

pn ピノノワール 緩やかな北西向きの斜面に位置する畑。優しく解けた表情を見せておりセントラルオタゴらしいエレガンス

<輸入元様資料より ワインについて>
Winemaking:緩やかな北西向きの斜面に位置する ノースバーンの畑でシストやクォーツといったミネ ラル豊富な堆積土壌。佐藤夫婦の手によるビオディナ ミ栽培で収穫されたブドウは全て除梗され、野生酵母 による醗酵およびマセレーション。バスケットプレス され、オーク樽で 18 ヶ月熟成(新樽 18%)。ラッキ ング&ボトリング時に 15ppm の酸化防止剤を添加。 ノンフィルター、清澄剤不使用。

<生産者について><br>
■Sato Wines / サトウ・ワインズ&#160; Central Otago, New Zealand<br>
■2009 年設立 年産 1,900 ケース(2019 年時)<br>
■Owner Winemaker : Yoshiaki & Kyoko Sato / 佐藤 嘉晃 & 恭子<br>
Sato Wines / サトウ・ワインズは世界屈指のピノ・ノワール銘醸地であり、世界最南端のワイン産地でもあるニュー ジーランド南島、セントラル・オタゴの地で Yoshiaki Sato / 佐藤 嘉晃氏と Kyoko Sato / 佐藤 恭子氏ご夫婦が 2009 年に始められた、極めて小規模生産のブティック・ワイナリー(2019 年時点での生産量は 1900 箱、日本を含む 16 カ国へと輸出されています)。2019VT からは自前の醸造所を構え、自社畑からのワイン「La Ferme de Sato / ラ・ フェルム・ド・サトウ」のリリースも始まることから、国内外問わず高い注目をますます集めるようになっています。

“ヴィニュロン”を自称される(注:畑での作業を第一優先とする醸造家は Winemaker という肩書きを避けることがあ る)佐藤さん夫婦が、世界最高峰のテロワールを有する畑と真摯に向き合い、弛まぬ努力によってようやく得られた高品 質なブドウからサトウ・ワインズのワインは産まれます。ワイン伝統国の偉大な造り手たちから学び大きな影響を受けた 彼らは「優しくて、繊細でしなやか、かつ滑らかな口当たりで飲み手を癒してくれるようなワインを造りたい」と、オー ガニックもしくはビオディナミ農法で栽培されたブドウを、添加物を一切用いることなく(ボトリング前の少量の酸化防 止剤を除く)丁寧に醸します。生み出されるワインはセントラル・オタゴの冷涼かつ寒暖差の大きい気候の恩恵をしっか り享受しつつ、体に染み込むようなコクと生命力に溢れたエネルギーを感じさせながら上品さがあり、心地よい余韻へと 続いていく素晴らしいもの。その根底には、「可能な限り、畑からボトルの中へと引き継がれる調和した微生物環境を壊 したくない。正しくテロワールとヴィンテージが反映されたワインを造りたいんです。“美味しいワインは文字通り生き ている”と信じているからです」と語る佐藤さん夫婦の確固たる信念があります。

彼らが造るピノ・グリやリースリング、シャルドネ、そして特にピノ・ノワールは Isabelle Legeron MW がその著書 「Natural Wine An Introduction to organic an biodynamic wines made naturally」の中で「サトウのワインは美 しく、まさに手造りされたもの。ピノ・ノワールにも目をよく開いて注目しておくべき」と具体的に名前を挙げて紹介し ています(NZ で掲載されているのはピラミッド・ヴァレーとサトウ・ワインズのみ)。また James Suckling や Jancis Robinson といった世界的に高名な評論家によっても常に注目されている存在であり、さらに Gourmet Traveller 誌に 至っては直近 21 年度の NZ Winemaker of the Year / NZ 最優秀醸造家のファイナリストの 6 人に佐藤さん夫婦を選 出しており、これは日本人として初めての快挙です。

日本における銀行員時代同僚として出会った佐藤さん夫婦はワインにあくまで飲み手として親しみながら、「いつか自分でものづくりがしたい。造るならワインがいい」という想いを持っていたと言います。そしてロンドン勤務時代に素晴 らしいワインたちに出逢い、ヨーロッパの造り手たちを訪問する機会を得ることで、よりその想いを高めていきました。 そして 2006 年銀行を退職してニュージーランドへと移り住み、同年クライストチャーチにあるリンカーン大学の栽培・ 醸造学を修了。卒業後、夫婦揃ってセントラル・オタゴへと向かい、Felton Road / フェルトンロードの門を叩き 2007 年のヴィンテージを経験、そのまま 2 年半勤めると、嘉晃氏は続いてマウント・エドワードで醸造責任者に就任(2009- 2012)、一方で恭子氏はフェルトンロードの栽培管理者として 12 年間勤めるなど、精力的に活動を重ねていきます。

また、夫婦はニュージーランドに活動拠点を置きながら伝統的なワイン生産国でも貴重な経験を得ています。嘉晃氏は ドイツ・バーデンのベルンハルト・フーバー(2007 年)、 フランス・ルーションのドメーヌ・マタッサ(トム・ルッブ) とヴォーヌ・ロマネのジャン・イヴ・ビゾー(共に 2008 年)、アルザスのジャン・ピエール・フリック(2009 年)な ど、恭子氏もフランス・ボーヌのフィリップ・パカレ、マコンのジュリアン・ギヨ、アルザスのクリスチャン・ビネール などと、ヨーロッパの自然派の造り手たちの伝統的でありながら自然に寄り添い滋味溢れるワインを造りだす姿勢に大き な影響を受けた佐藤さん夫婦は、自分たちも「自然と共にワインを造る」ことを決意。そして 2009 年、佐藤さん夫婦は 遂に自分たちのワイナリー、Sato Wines / サトウ・ワインズをスタートさせたのです。最初は僅か 190 箱のピノ・ノ ワールで始まったというサトウ・ワインズは徐々に体制を整えていき、2016 年には念願の自社畑の栽培(ビオディナミ 農法、BioGro 認証取得)がスタート。自社畑からの初収穫となった 2019 年には自前の醸造所も畑に隣接して建てら れ、今後もサトウ・ワインズは新たな挑戦へと進み続けることでしょう。

「まず何より、自分たちはワイン造りを行っている土地に対して存分の敬意を払うことが大切だと考えています。した がって、ブドウの栽培はオーガニックないしはビオディナミ農法でなされるべきだと信じていますし、ブドウは人の手に よる介入を最小限に抑えてワインへと生まれ変わらせるべきだとも信じています。生命力に満ちた健康的なブドウを収穫 できるセントラル・オタゴというこの美しい土地のテロワールが反映された“混じりけのない生きたワイン”を造り出す こと、その挑戦に私たちは心を昂らせないわけにはいかないのです」…嘉晃氏が語るこの言葉こそにサトウ・ワインズの 魅力が最も端的に現れており、そして何より、我々はワインの中にそれを確かに見て取ることができるのです。
価格 : 7,480円(税込)
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